つぶやきの行き先
9月半ば頃、本部からメールが来て県外出張に行くことになりました。随分久々の県外出張。
10月8日に「仙台出張」、続く9日~10日に「東京出張」となり、7日も11日も県内で出張があったので、個別の日程とともに手帳には「出張ウィーク」と書き添えました。
マイルールとして、
県内の出張には黄色い蛍光ペンを、
県外の出張にはピンクの蛍光ペンを引くことになっています。あ、もひとつ、
飲み会には、水色の蛍光ペンを引きます。
月間カレンダーをぱっと俯瞰すると、たいがい水色に染まっているのは御愛嬌w
9月のページも水色に染まっていましたねー。
「飲み会が多いなー」と思いました。
だからなのか、9月のページのメモ欄に「飲み会が多いなー」と書いてあり、思わず笑ってしまいます。
日程管理はこの紙の手帳だけではなくて、スマホのカレンダーアプリでもしていますし、なんなら会社のグループウェアでもしていますので、どれか止めてもいいような気はするのですが、紙の手帳だけは止めようとは思いません。
なぜなら、先程のような「出張ウィーク」や「飲み会が多いなー」といったつぶやきの行き先がなくなってしまうからです。
スマホのアプリでもグループウェアでも、つぶやきを書けないことはないのですが、書き込むための余白を見つけねばなりません。
そしてその余白は、再び見るためにはワンクリックが必要な「メモ欄」というアプリ内における最果ての地です。
つぶやきを書くのも見るのも、デジタルじゃあ不便すぎるのだよ
アナログな行動が早い、って面白いですよね。
そんな手帳好きな私が行きたい場所
出張はもちろん仕事で行っていますから、大半は仕事関係の時間になるのですが、それでも空いた時間は楽しいものです。昔は、演劇を見たり、落語を見たり、コンサートを見たり、と精力的に都会を満喫していました。
今回の出張においても、個人的に「ここにだけは行きたい!」と思っている場所がありまして。。。
その場所を知ったのはとあるネット記事でした。もう何年も前ですが。
「人の手帳を見ることができる」
そんな内容の記事を見たのです。瞬時に衝撃が走ったのを覚えています。
さっきも書きましたが、私の手帳は私のつぶやきで埋まっています。みんながみんなそうだとは思いませんが、「手帳にはその人の感情が込められている」と私は考えています。そんな「感情の玉手箱」である手帳を見られるなんて!
その場所が「手帳類図書室」なのです。
参宮橋Picaresque(ピカレスク)にある「手帳類図書室」では、人が記した手帳や日記やネタ帳など、あらゆる「手帳類」を収集する志良堂正史のコレクションを読むことができます。ギャラリーの一画で、誰にも見せるつもりじゃなかった手帳類を、1時間1000円からご覧いただけます。手帳類の筆致や筆跡、手触り、音、においなどを、あなたの五感で解釈してみてください。
引用: 手帳類図書室 ホームページより
出張に行く前、知り合いに「手帳類図書室行って、ひとの手帳見てくるんだよ」と言うと、たいがい「え?」って顔されますが、逆に聞きたい。
他人の手帳に興味ないのかい?
と。こんなにわくわくすることないですよ!
実際に行ってみてどうだったか?
図書室にある手帳の概要が書かれた目録がありまして、そこから見たい手帳を選んでいくのですが、もう概要だけで胸がドキドキw
1時間という限られた時間でたくさん見てやろう! と思いましたが、実際に見てみると、めっちゃ感情移入しまくりなので、どっと疲れましたねー。
言うなれば、他人の人生に憑依しちゃったようなそんな霊媒師的感覚。
手帳の主の個人情報バレちゃいますのであんまり詳しくは書けませんが、手帳に書かれていることの余白が気になってしょうがないです。
「(人の名前)出産」
と書かれていると、そもそもその人との関係はどうなのだろう? とか、どういうお祝いをしたのだろう? とか、いろんなことが気になります。
恋愛のこともね、
「◯◯とデート」
と何回も書いてあった次の瞬間、
「▲▲とデート」
とあったり。どんな青春? みたいなね。
想像と妄想たっぷりの1時間でございました。
時間があれば何時間でもいれますよ、ここ。
個人的に。
2011年3月11日は東日本大震災が起こった日。
私が手帳類図書室で見た手帳の主たちがどこに住んでいるかはわかりませんが、この日のページをめくってみて、震災のことを書いている人はいませんでした。
まさしく手帳は手帳の主のパーソナルスペースであることを感じましたね。
「手帳類図書室」ぜひにおすすめです。
ちなみに予約していったほうがいいです。めっちゃ大人気ですので。
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