スタンフォード大学発の世界的ベストセラー! !
学業・ビジネス・スポーツ・恋愛・人間関係……、成功と失敗、勝ち負けは、“マインドセット"で決まる。
20年以上の膨大な調査から生まれた、「成功心理学」の古典的名著、増補改訂により新登場!
同じような能力でも、一度の失敗で「もうダメだ」と落ちこむ人と何が失敗の原因かを考える人がいる。 問題がむずかしいとやりたがらない子、むずかしい問題ほど目を輝かせる子がいる。それらの違いは、 どこからくるのか?
能力や才能は生まれつきではないことを20年間の調査で実証した正真正銘の “成功者たちの心理学"。
引用:アマゾン商品ホームページより
この本はいわゆる「自己啓発本」でございます。
世の中に「自己啓発本」はたくさんあって、その年その年でベストセラーが生まれるわけですが、私的にざっくりおおざっぱに世間一般的な「自己啓発本」の言いたいことをまとめますと、
いいから、早くやれ!
なんですよね。
つまるところ
行動力こそが命!
なので、自己啓発本を読み終えると、「結局このオチか」と既視感を感じてしまうことが多いです。
行動の前のマインドセット
ただ、この本は、その行動する(もしくは行動しない)といった動作の前段階における「マインドセット」について語られています。
マインドセットについて語られた本は「これまでになかった」そうなので、自己啓発本の中でも新たなテーマなんですね。
MINDSETとは心の在り方
マインドセットとは心の在り方です。
そのマインドセットには2種類あって、
があります。もう名前見ただけで、どっちがいいかわかりますね。
成功する人は必ず「しなやかマインドセット」を持っています。その根底にあるのは「人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことができるという信念」です。
たとえ自分が50歳になっても、たとえ身体的能力が衰えてきても、試験に落ちても、それらを否定的にとらえず、努力や工夫次第で挑戦できる、資質を伸ばすことができる、と考えうる「信念を持ち続ける」、ということがしなやかマインドセットです。
本書の中には、しなやかマインドセットと硬直マインドセットの様々な事例が挙げられており、理解することは難しくありません。
私の大好きなバスケットボール選手「マイケル・ジョーダン」の事例が多数記載されていているのが嬉しかったですね。
「いいから、早くやれ!」的な「自己啓発本」を読む前にこの本を読むと、相乗効果が上がる気がしました。
日本人の好きな血統
ところで、この本を読んで感じたのは、日本の漫画等における主人公って、
「努力、根性」
で成り立っていそうなのに、結局は
- 実は父親が伝説の戦士
- 実は王家の血筋をひいていた
みたいな「結局、血統かよ!」という親ガチャ的なストーリー展開が多いなーということ。
こういうのを見ていると、なかなか「しなやかマインドセット」的な発想にはならないのかと思いましたねー。
「やっぱりあの人は特別だから」と人を羨むことがないよう、血筋であきらめてしまうことがないよう、努力、工夫、継続の力で実行したいところです。